土俵際競馬愛好会

相撲と競馬と銭湯と映画を愛する男の隠れ家的日記

一人暮らし日記~773日目~中山金杯・フェアリーステークス2024-凶と辰年

新年、幸せなことに仕事からはじまったが、その後のんびりしすぎて仕上げが遅くなった。新年から出遅れ、ひとり暮らしは773日目の記録。

 

 

 

 

こんしゅうのわたし

おめでとう、と口にするにはあまりにも凄惨な年明けとなってしまった。

私が生まれて25年、こんな年明けは無かった。コロナがはびこった2021年以降の年明けも、薄ら記憶があるリーマンショックの年明けも、ここまでのものではなかったように思う。

新春ムードは早くも消え去り、嵐の前ならぬ、嵐の後の、冷たくどこか厳かな、そんなムードを感じる。

能登地震、飛行機事故、いずれの罹災者の方には心よりお見舞い申し上げ、一刻も早い復興、回復を願うばかり。募金も多少なりともして行こうと思う。

 

ただ、私見を述べるとすれば、楽しむべきは楽しみ、悼むべきは悼む。そして、差し伸べられるところに手を差し伸べる。それが辛くも災禍を逃れた人間のすべきことであると思っている。過度な自粛は何も生まない。

 

おみくじの凶は、今後ずっと凶であるということを示すものではない。

今が運勢の底で、この後上向いていくよ、ということを示しているのが凶だ。

今年のはじまりは、おみくじでいえば凶となってしまうようなものかもしれない。だけど、まだ年の始まり。残る12か月、各人ができることをやっていくことで、少しずつでも上向いて、最後は笑顔で年を越せるように。

奇しくも今年は辰年。昇り、上向く年。こんな年明けだからこそ、我々は上を向き、昇っていく気持ちでなくてはなるまい。

今辛苦の中に在る人も、そうでない人も、いい事があった、良かった、と言える年になりますように。

2024年も、よろしくお願いいたします。

 

 

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金曜上げを逸したくせに金曜夜はこれを観に行っていた。

ディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」

同時上映の短編が個人的にめちゃくちゃ良くて、ディズニー100周年のあゆみが、まさしくディズニーな感じで端的に、遊び心と共に表現されていた。ある声優の声を聴いた瞬間に涙が出た。私は25歳、ディズニーをしっかり観始めてからはそれよりさらに短い年月しか体験できていないわけだが、その短い中にも確かに時間は流れているんだな、と感じさせるものだった。ともあれ、非常にいい作品だったと思う。これを観るためだけにもう一度足を運ぶのもやぶさかではない。

さて、本編も結構よくて、実質のオープニングナンバー『ようこそ!ロサス王国へ』(日本語題)なんかは好みで、いきなりこれだからこの後も……!な期待を胸に、もうこの時点で吹き替えも観に行こうかなとか思ったりもした。

以下ネタバレにならない程度に感想。嫌な方は目次から競馬の部分に飛ぶか、サイトから離脱をしてください。

今度ちゃんと一個の記事にしようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーマが遠大でそれゆえに解像度が低かったのかなとも感じた。

ウィッシュ(Wish)=祈りは、いうなれば夢へ向かわせるエネルギーで、車で言う所のガソリンだ。書き手が意図するのは、大変に原初的で、origin of passionな感じなのではないかと思う。ディズニーはこれをしばしば「夢」と言っている。

人になりたい、愛を知りたい、富を得たい……

全ての作品はそうした夢から始まり、そこへ辿り着くために「祈り」と共に漕ぎだす。この作品は、ディズニー作品は当然に、すべての物語、すなわちすべての人が持つ共通項を抽出して作品にしようとされていて、それは100周年に相応しいテーマだと思うし、月並みな言葉で言えば素敵な試みで、これは称賛に値する。

作品の方向性というのは、祈りは「前へと進むもの」、スタートでありゴールでもある「夢」へ至るに欠かせないものとして描かれていたように思う。

目標=夢を奪われたものは、祈りだけが残り、その祈りの向かう先として王だけが残る。本来補助輪であったはずの王がゴールになることで空虚な日々を送ることになる。「夢を得るため」にことを起こす矛盾の中に飲み込まれていく。

その王はと言うと、かつて自らの心を傷つけた過去を繰り返さ「ない」、そのために王位を維持する=奪われ「ない」ことを自身の目標としていた。王国を「作る」、民を「幸せにする」ために動いていた時は、きっと素敵な王だったと思う。これは保身に走ったり、現状維持に走った瞬間から、前には進めないということの比喩であろう。

実際、自分を突き動かすような衝動的な感情は、絶対に「否定」ではない。~しないため、~させないため、このようなものはここで言う目標ではない。

話はずれるが、私もミュージカルをしている時、ある挙動の目的意識について演出家から意見を求められた時、「~しないため」という回答をしてそれは違うと言われたことがあるのを思い出した。

ポジティブな変化は常にその変化を望むことから始まり、何かを否定することによる維持からは後退しか生まない。極端に言えばこういうメッセージがあったと私は解釈した。

 

言っていることはもっともだし、首肯できるものなのだが、幾分その描き方が雑だった。ミュージカル的な感情の飛躍というか、ディズニーにしてはグラデーションの書き方が下手だったかなと思う。一昔前なら父親の過去編とか挿していただろうし。これも変化と捉えてもいいのかもしれないが、結論を急ぎ過ぎたというか、必要な溜めが作れていなかったし、人間の深堀もできていなかった。天才っぽい言われ方をしていた友人、最後は「何も打つ手がないわ」みたいなこと言っていて天を仰ぎそうになったし。ギャグ映画見に来てた?俺翔んで埼玉観に来てた?みたいな。綺麗なフリとオチ。

かなり遠大なテーマを設定してそれを描こうとするあまり、それを動かす最小単位であるキャラクターへのフォーカスが疎かになる、まさしく灯台下暗し状態で、作品としてはこの辺がかなりお粗末だったと言わざるを得ない。マリオギャラクシーのチコみたいなやつも結局最後まで微妙だったと感じている。この辺は劇場でご覧になってください。

 

結局は、みんなポジティブな夢を持とう!そして前へ進もう!我々ディズニーもそういう風にして歩んできました!みたいな映画だったと思う。繰り返すが、100周年記念作品としてはちゃんと意味ある作品になっていたと思うし、その点は評価に値する。エンタメ作品としてはもうちょいじゃない?まだまだ先に進むからいいっしょ!という考えならいいのだが、本国で微妙なウケだったのはそういうエンタメ的側面でお粗末だったからじゃないかな。一応吹き替えも観に行くつもりだけど、作品をというより福山雅治を聴きに行く感じ。

 

 

ウィッシュの感想書きすぎて日曜と月曜の重賞予想できていませんので、出来次第タイトル変えて書き記します。中山金杯しかできてない。

 

 

こんしゅうのけいば

土曜中山11R 中山金杯(GⅢ)

◎ゴールデンハインド

〇ボーンディスウェイ

▲リカンカブール

△アラタ、エピファニー、クリノプレミアム、サクラトゥジュール、マテンロウレオ、マイネルクリソーラ

 

同型が除外でかなり展開向くメンバーになった◎ゴールデンハインド。長期休養明けで嫌おうかと思っていたが相当デキいいらしくそれならばと本命で。

ボーンディスウェイは最近前に馬を置く形で結果だしているだけに恐らく行かせての番手。有力馬が後ろ寄りの馬ばかりなので、前に展開が向くと見た。

後ろからの馬には席がひとつかふたつしかないのではないか。

 

三連複一頭軸流しの予定。

 

日曜中山11R フェアリーステークス(GⅢ)

◎スティールブルー

テリオスサラ

▲メイショウヨゾラ

△ラヴズコール、マスクオールウィン、キャットファイト、ニシノティアモ

 

中盤からの決め手勝負になりがちな一戦なら、ルメール配した◎スティールブルーは当然評価しなくてはならない。一番人気不調のレースだが、他を見ても堅軸は?

前走目標にされて苦しかったが勝ち馬はのちのG1・2着馬ならそれもやむなしなテリオスサラ。

新馬は進路なく横移動しつつ加速ラップに食い下がった負けて強しの内容が▲メイショウヨゾラ。三浦の消極性も今回は生きるかも。今回は中団からで折り合えれば。

 

◎=〇▲=印の三連複

 

1勝クラスで3着内で2-3-1-7

 

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