土俵際競馬愛好会

相撲と競馬と銭湯と映画を愛する男の隠れ家的日記

一人暮らし日記1305日目~久々に富山にやってきました~

我が原点の一つ、富山に降り立ったわたし。

仕事で来ているけど何だかんだ楽しめている。

歳を重ねることに後ろ向きな気持ちもあるけれど、こうやって思い出も増えていくし、思い入れのある土地も増えていくのは悪くないな、と思う今日この頃。

一歩ずつでも前へと進みたいひとりぐらし、1305日目の記録。

 

 

 

こんしゅうのわたし

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およそ160日ぶりに富山へ!

いや~~いつもながら富山は良いね。空気がさわやかだし。現職最初の配属が富山だったこともあって、富山への出張は格別の思いがある。今回はその配属当時のポジションで仕事に当たるが、現エリアの在籍の長さ的にも、富山でこのポジションができるのはおそらく最後。味わいたい。

富山自体は8月初め……暑さも盛りを迎えているであろう頃にまた来る予定で、恐らくそこが私のひとまずの区切りの富山になると思われる。これも楽しみ。


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おなじみ、すし玉…毎回同じもの食べてる?おいしいものは何度食べてもおいしいものですよ。
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いか、好きすぎてめちゃくちゃ食べる。まぁ酒も飲まないし、プリン体も気にする必要ないからね。
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富山地鉄。このアングル、後ろに立山連峰が見えてかなりお気に入り。
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満天の湯。

歩きスマホしていたら1枚目の岩にぶつかって転倒。普通に右脚(ひざとすね)が痛い……

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同部署ではないがお世話になっている管理職の方が連れ出してくださって、今回の富山で二回目の寿司。すしくいねぇはうまい。

しろくまはセブンが一番うまい、とおっしゃったその方はしろくまも私に下さった。うまい。イチゴだらけの奴もあった。今度それ買ってみよう……

こんしゅうのえいが

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リロ&スティッチ』吹き替え版。

 

昼間に、健康診断終わりの先輩からお誘いをいただいてスタジオなりカラオケなりを回ってエンジョイ。そののちにスティッチの実写を。上映時間の関係で吹き替え版。

以下は吹き替え版の感想。内容が微妙だったのもの遭って、字幕は見るかどうか……

さて、映画としては個人的にかなり微妙。

というのも、見せたいものははっきりと分かるけれど、プロセスの描写がかなり雑なのだ。特にこれはリメイク作品であるだけに、ある程度ゴールが見えてしまうし、ミュージカルと違って新曲でちょいたしもできない。だからこそ、実写化しところで……という部分が濃く出やすいジャンルではあるのだが、結果的にこれはそういう悪い部分が強く出た映画になってしまった、と言わざるを得まい。リメイクだからこそできる暴力的な手法もいくつかあって、最たる例はハワイの言葉の意味の解説をほぼしなかったこと。嘘だろ……という思いが強い。いやだって分からんし……この辺、むしろ字幕の方がうまく補完されている可能性はある。字幕見るかまだ迷っているが、う~ん。これで字幕大逆転って起こり得るのか??気になるは気になる。要検討。自転車の練習にも時間割きたいしね……

 

リロの声優は永尾。最近よく出てくる子役で、芦田の再来みたいなもてはやされ方だが、声だけで勝負しなくてはならない世界で子役は何の利点も持たない。声でその本人にならなくてはいけないし、表情もくみ取って、自分がそこにいるとして発された声を乗せるのがいい声優で、いいボイスアクトだと思っているのだが、この永尾の声はかなり”浮いて”いた。吹替をするにはまだ若すぎた。若い役だから若い声優である必要はこと吹き替えにおいては一切ない。聞いていて不自然な抑揚、不自然な歌唱、場面ごとの場当たり的な演技で感情の流れが滑らかでない……それこそまさしく”スティッチ”な……演技で、没入感が全く得られなかった。映画作品は個だけでつくるものではない。が、個の集まりでできていくもの。一人が不自然だと全部にその余波がくる。実に勿体ない配役だった。モアナに屋比久を配したのとはわけが違う。永尾は声だけで勝負するにはまだ若すぎた。(全くの余談だが、それを思えば『リメンバー・ミー』の石橋はかなり優れた声優だった……まさかこんなところで再確認するとは)

声優関連で行くと、ゲスト声優はうますぎた。これは永尾にとって逆風だったかもしれない。ジャンバのシソンヌ長谷川が普通に上手かった。なんなんだこれ。声優の一言コメントみたいなものが公式に載っているのだが、「実写の魅力は生々しさだと思うので、アニメーションよりも冷酷さを意識して……」と言っていて、この人は理解が深いというか、やはり一線級のエンターテイナーだけあって、届けるものの性質と、それへのアプローチが、仮にメインに扱っているジャンルでなくとも理解して実践できる人なんだろうなと思った。俳優としてもちょこちょこ出ているしね。何にしてもこれは意外な収穫。名前はある作品だし、また声優としての活躍も増えてくるのでは。

三ツ矢雄二は山寺同様アニメからの継続。人間の姿の時は演じ分けをしていてさすが、、、

実写オリジナルキャラ・トゥトゥは一発でわかる渡辺えりの声。いやはや、包み込まれるような……さすがにレベルが高い。舞台俳優だからね、演技力はそりゃ高いですよ。モアナの夏木マリも舞台出身。歳はまだ若めだが森公美子も当然舞台女優。歳を重ねた舞台女優のボイスアクトは、存在感と包容力が違うね。

MOMONAという方はよく存じ上げないけど無難に上手かった。何も感じないというのはそれはそれでいい演技だと思う。いいお姉ちゃんっぽい声してたし。

書いていてもやっぱりかわいそうだったな、永尾……また出直しかな。永尾目当ての集客はできないだろうし、これで作品壊したくはないでしょ。

 

私個人の性質として家族が別れる系にめちゃくちゃ弱くて、モアナもおばあちゃんが亡くなるところ(超序盤)で泣くし、アリエルが陸にいくことになって最後泣いてるトリトン王を見て泣く。なのでこんな酷評していてもしっかり泣いた。

でもそれは私の中に去来するものがあって、私がかなり意図的にそれを結び付けたからであって、本当にいい映画は意図する間もなく引き出されて結び付けられ、そして気が付くと涙しているもの。

プロセスの描写と、それに由来する没入感。

この二つが著しく欠けていたのが今作で、もう少し何とかなるポテンシャルはあったんじゃないかなぁと思わずにいられない。多分原作というか、オリジナル版のアニメーション映画の方、みたことないんだけどかなり良いんじゃないかな。リメイクされるってことはそれなりに傑作ってことだからね。最近のディズニーリメイクは、リメイク元を観たことがないならそれを観ると傑作が楽しめるよ、という通知システムだと思っているので……今度またディズニープラス入って観てみるか……

アニメ版は2002年のアカデミー賞ノミネート作、この年受賞したのは『千と千尋の神隠し』なので、普通に相手が悪かった。その意味でもオリジナル版は観ないといけないなと思っている。観たらまたここにつらつら書くことになるだろう……

 

こんしゅうのどくしょ

『鹿の王』(1〜4巻:上橋菜穂子・作 角川文庫)

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帯が実に経年を感じさせる……(『鹿の王』劇場版はコロナも影響した制作延期を経て2022年2月の公開)

公開間も無く鑑賞して、いや原作がめちゃ面白かったけどメディアミックスで失敗したパターンでは??と察し購入。

1巻の様子をよくみて欲しいのだが、1巻を読んでいる最中に大雨で水没。それで気持ちが萎えて今年まで残してしまったというものだ。

黒狼病(ミツツァル)という、一国を脅かした伝説の病があり、その伝説上の病であるとばかり思われていた黒狼病が、再び世に現れた。狼や山犬(オッサム)を介して人に伝染するその病は、重篤化する者とそうでない者があった。一国を滅ぼしたその病は「呪い」である、神の意志でその病での生き死にが裁かれるとも思われていたが、ある人種の貴族の出の医師・ホッサルは、医学でその正体を暴こうとする。

同じころ、敗戦奴隷として岩塩鉱で労働に従事していたヴァンは、狼の襲来とその後の大量不審死を生き延びる。同じく襲来を生き延びた幼子と岩塩鉱で出会ったヴァンは、その子をユナと名付け、ひとまず故郷を目指して旅を始める。

ヴァンの物語とホッサルの物語。二つの異なる物語が交わる時、彼らを取り巻く人々と世界は、ひとつ動いていくのだが……

 

と、あらすじを書くとすればこんな感じか?あまりに壮大な話過ぎてあらすじが書けない。だから出版社は落ちたんだろうな。

 

この『鹿の王』はファンタジーものに分類もできるだろうが、その実態は壮大な人間ドラマであり、政争・戦争と共にあった人々の歩みであり、社会を構成する個々人の生きざまであり、さらには医療哲学に問いを投げかける物語でもある。

この作品は2015年の本屋大賞を受賞したものだが、さらに日本医療小説大賞も受賞しているように、これは医療ドラマでもあるのだ。

 

宗教と科学。

 

言うなればこの二項の対立が、この物語のひとつのキーであるように思う。

私はこの対立の描写に、心を惹かれたし、考えさせられた。

この物語世界には、二つの医療が存在する。

「清心教医術」と「オタワル医術」だ。

前者は東乎瑠(ツオル=物語上の帝国)の国教である清心教に基づき医を施す。現実世界に言う所の東洋医学に近いものではあるが、その医術の上層に在る呂那という人物はこう語る。

「神は、この世を、いま在る形に創られた。人は人、犬は犬、虫は虫として。異なる姿、異なる生き方を与えられたのは、そうすべき意味があったからでございましょう。この境界を越えてしまえば、神が定めなかった混沌が生じまする。それは、人として為してはならぬことでございまする」

 

(中略)

 

「私どもが救いたいと願っておりますのは、命ではございません」

 

(中略)

 

「私どもが救いたいと願っておりますのは、魂でござりまする」

まるで力みのない、淡々とした口調で、彼は言った。

「命あるものはみな、いずれ必ず死にまする。大切なのは、与えられた命をいかに生きるかであって、長短ではござりませぬ。穢れた身で長らえるより、清らかな生を安らかに全うできるよう、私共祭司医は微力を尽くしているのでござりまする」

(注:祭司医=帝の体調を診る医術師)

 

『鹿の王 2』(角川文庫)P39~40

 

医術はあくまで良き生の補助輪のようなもので、必ずしも生きながらえることを目的としない、それが清心教医術の考え。良き生の全うとはすなわち、死を受容する口実でもある。このあたりは現実の宗教に近く、例えば浄土宗の極楽浄土などがそれに当たろう。生物の前に絶対的に立ちはだかる恐怖=死に対峙するにあたり、限りなくその恐怖をやわらげる、精神的緩衝材ともいうべき側面があるのが宗教だ。清心教、そしてその医術は、そいった意味でも実によくできた架空の概念であると思う。

 

オタワル医術はその対極。病を正体あるものとして捉え、その対策、対処法をロジカルに、科学的に、積み上げて実践する。その目線の先にあるのは、結果として生の継続であるのは言うまでもない。

結果として生きながらえること、現前する物事に重きを置くのがこのオタワル医術で、それは2巻解説の言葉を借りると「生の肯定」、生を是とする、絶対的な肯定に他ならない。

 

 

死の受容と、生の肯定。

 

同じ平面にあり、交点を持ちながらも対極のベクトルを持つこの二つの考えは、二者択一を迫るものでは全くなく、読者各々に、死生観、そしてそこから枝葉を広げて、種々の物事に対する自己の在り方を問いかけている。卓越した語彙と文章で編まれた色彩鮮やかなファンタジーの世界、その中に散りばめられている、私達の日常に流れる避けがたい物事に対する問いかけ、考えの提示がこの作品を一層魅力的なものにしている。

この本の世界から現実に帰ってきて、あとがきを読んだ後に自然と起こる自己との対話。そこまでがセットで、この作品は完成すると言ってもいいくらいだ。

 

あまりに壮大過ぎてここに感想を書ききれるものではない。

また気が向いたら書き足したり、別記事にするかもしれないが、ただひとつ言えるのは久々にいい作品を読んだ、ということに尽きる。

もし読むことがあるならば、2巻の解説、4巻のあとがきは必読である。ぜひ読まれたし。この作品の(というと語弊があるかもしれないが)興味深いところは、この死生観について、この創作の過程、そしてその後にあって、作者が自己のそれと対峙することになる点にもある。詳細はあとがきを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんしゅうのけいば

 

 

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こんしゅうのひとくち

5歳

レッドラグラス

なんかめっちゃ障害飛越うまいらしい。なんか希望出てきた……

4歳

ルージュベルベット

来週から動かすよていらしいです。

 

 2歳

 ルージュビバーチェ

本州移動は9月と発表。楽しみに待ちましょう。

 

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