土俵際競馬愛好会

相撲と競馬と銭湯と映画を愛する男の隠れ家的日記

20250521 ひとりぐらしのオークスあれこれ

意外と激務。

このあと金土と旅行も控えている。競馬予想はそっちのけに楽しみたいので今週末は日曜のみ競馬予想をのっけることにして、土曜は予想超簡単な千直と、どうしても買っとくべきと思える馬がいたらそれをちまちまと買うにとどめたい。さすがにギャン財布も限界に来ているので……

それはそうとオークス一本勝負で当てたい。各馬を精査している時に良い感じの馬も見つけたので……まだ印は振ってないけれども。

予想の前に頭の整理、ひとり暮らしのオークスあれこれ。

 

 

 

 

 

 

騎手

同騎手:8-5-7-93(17.7%)

乗替り:2-5-3-54(15.5%)

 

大差はない。陣営とのコミュニケーションなり、馬への理解なりを見極めたい所。

 

 

ラップと血統

オークス近5年ラップ

近5年ラップ(数値)

スクショを覚えましたよ!(このレッツノート使い始めて8年目)


基本的には前半より後半が速い後傾戦。去年はかなり流れる異例の展開で後方勢独占。追走力も求められるマイラー寄りのレースになってしまった。今年のNHKマイルと同じで、確たる逃げ馬がおらずに流れてしまうパターン……これが一番難しい。どうしようもないからね。

さて、追走ペースが緩いので、マイラー気質でもやれないことはないのだがあくまで追走「は」楽、という話にはなってくる。過去にはナミュール、去年には先週のVMで好走したクイーンズウォークなども好走(4着)しているので、よっぽどのスプリンターではない限りは、距離云々のみで切る必要はないとも言える。

 

血統は……まぁサンデー入っている馬を買いましょう、としか。

ちょっと私の力ではこれ!というのが出てこない。都合良いように解釈して、論理的に筋が通っているっぽくなればいいんじゃないですかね……

キンカメがいい!と書いている媒体も見かけたけれど、根拠に乏しいので……

各馬ひとこと

アイサンサン(4/6抽選)

こぶし賞3着馬。さすがに評価できる要素が無い。紅梅ステークスで大敗しているのも痛い。馬券的には厳しい評価。

 

 

アルマヴェローチェ

阪神JF勝ち馬にして、桜花賞2着馬。

阪神JFは馬場の良いところを通したとはいえ加速ラップを差し切る好内容で、桜花賞も2着に纏めているのだから当然力はある。エストゥペンダに詰め寄った最後の最後がかなり強く映るし、最後ひと踏ん張り、ひと伸びができるというのは良い。混合の2歳重賞、札幌2歳Sで連対しているのも良いし、勝馬はマジックサンズなら箔も付く。伸びないイン通しでマジックサンズとハナ差ならマジックサンズと同様かそれ以上の力があったともいえ、そのマジックサンズがNHK2着なら……という考え。

 

とはいえ血統的にもこれまでの内容的にも延長は大歓迎とはいかない。昨年の覇者・チェルヴィニアもハービンジャー産駒ではあるが、母系はキンカメ。他にハービンジャー産駒で距離をこなした著名馬と言えば、ブラストワンピースやローシャムパーク、ファントムシーフがいるが、前2頭はチェルヴィニア同様母系がキンカメ、後者は母系にサドラーなど欧州の重厚な血統が名を連ねている。母系にサンデー直系、あるいはサンデー経由のステイヤーであったり、キンカメがないとハービンジャーはマイルに出てしまう。母父ダイワメジャーは2400を走るには心許ない。母父ダイワメジャーハービンジャー産駒といえばナミュールがいて、重賞をいくつも制し、国内外でマイラーとしての地位をもった馬だったが、当時完成しきっていなかった(たしかトモが緩かったとかじゃなかったかな)とはいえ、このレベルの馬ですらオークスで頭までは届かなかった。

頭で勝負、というにはちょっと自信が持てないかな。強いけど!

という評価が私の中での結論としてある。

頭に据えないことで馬券のおいしい部分にありつく戦法を取りたいのだが……

強いは強い、とだけ。

 

ウィルサヴァイヴ

ターゲットでフローラと表示されてあれ???記憶にないぞ???と思ったらフローラルウォーク賞だった。

主な勝ち鞍はフローラルウォーク賞です。

使ってきた距離、血統を見てもここではちょっと息が厳しいのではないかな、という印象。ここは馬券的には手を出しづらい。

 

エストゥペンダ(4/6抽選)

穴馬として注目しているのがこのエストゥペンダ。

前走だして行った分今回どうかだが、それまでを見れば折り合いに進境があったし、「溜めがもう一つ欲しい」とクイーンC後にコメントしていて、期待していた延長の前走だったが……ことオークスに限って言えば、折り合いさえつけば弾ける可能性は十分ある。三浦が続投で癖も掴んでいるはずだし、馬券には絡めておきたいと思っている。

 
エリカエクスプレス

桜花賞5着馬。

フェアリーステークスがあまりに強すぎた。コントロールを付けられるタイプではないが、気がくるっているというより気が強そうな感じ。桜花賞の馬場の感じで逃げてそこまで負けないのなら、相当強い。オークスでも意外と勝負になると思っていたが、先週までの東京を見ているとまた逃げ馬にはつらそうな馬場。こなせない血統ではないが、この馬のベストパフォーマンスが出せるコンディション、距離ではないという気持ちもかなりある。馬券に組むかはもう少し考えます。鳥取砂丘に行く予定があるので、砂丘で閃きを貰いたい。

 
エンブロイダリー

桜花賞馬。

持続ラップを差し伸ばして押し切った内容はシンプルに強いのだが、最後にアルマヴェローチェに詰め寄られているのが気になる。使える脚が短い可能性も考えたが、クイーンカップを見るにそれはないかな?とも。上がりは向こうの方が0.1速いし、向こうの脚が強烈だったのだろう。

それを踏まえても、この馬が延長で同じような鮮烈さを見せてくれるのか?というのは疑問。クイーンカップの鞍上に戻って幾分距離を持たせはするだろうが、どこをどう見てもマイラー血統なこの馬が2400であのパフォーマンスを見せてくれるとは考えにくい。アドマイヤマーズ産駒は2100~2400mで8回使われて0-0-1-6。そもそも試行回数が少ないとも言えるが、この馬に向いていると思われないから使われていないのだとも言える。サンデー3×4のしなやかさとクロフネやデピュティミニスターから来るスピードの持続力がうまく調和して発現したのがこの馬のパフォーマンスと考えると、どうもここは強みが活きるビジョンが浮かばない。

 

カムニャック

序盤緩まなかった分後ろに展開あったフローラステークスの勝ち馬。この馬自身も後方からやってきている。馬体的には各所で取り上げられている通りで良い感じがするのだが、そこまで押したいかと言うと……母父サクラバクシンオーは外れ値じゃないと中距離からの延長は良いものではないからね。完成度高い馬ではあるが、仕上がり早なもうちょい短めベストな馬も結構そういう見え方をする。この馬はキタサンブラックになれるか、私の答えは否。せいぜい3列目に塗るかなくらい。

 

ケリフレッドアスク(4/6抽選)

ドゥラメンテ産駒。

スイートピーS3着馬。

ディーは先行させた方が味がある騎手だと思っているので、その意味では良い。 瞬発戦は対応できる脚もある。

ただいきなりG1で通用となるとちょっと厳しいのではないかなと思う。馬券的にはここまでカバーはできないかな……良い馬だとは思うんだけれど。

 

 

 

ゴーソーファー

前走の大敗が気がかりではあるが、4Cから動き出す競馬に対応できなかったようなコメントがあった。

今回は比較的タフ馬場で、前走ほどギュンと加速はしないんじゃないか、と思っている。そうなればフラワーカップのように上位食い込みがあっても良いと思うのだが、それにしても前走が負け過ぎではある。マニアックなデータだが、1秒以上の負けからの臨戦はオークス近10年で1-1-2-27。馬券になった4頭はいずれも桜花賞からの臨戦。

昨年覇者のチェルヴィニア、その3着だったドゥ―ラ、17年3着のアドマイヤミヤビ、15年2着のルージュバック。いずれも世代重賞を制しているという共通点があり、逆に重賞制覇のみが免罪符(言葉が正しいか分からないが)になるとも言える。

レーゼドラマを評価する以上この馬も評価をしたいし、個人的に評価しているアロヒアリイを相手に勝ち切った平場1勝クラスが強かったは強かっただけに取捨は難しいところだが、切れるデータがある以上は切って買い目を絞りたい。

今回は馬券的には見送りかなと思っているが、良い馬だとは思っている。未練がましいか。とりあえず馬券的には切り。

 

サタデーサンライズ(4/6抽選)

忘れな草賞2着馬。

勝ち馬には未勝利で勝っていて、実力は拮抗の感。

クラレーションオブウォー産駒で母系を見ても延長で良さそうなところは見当たらないけど、2000ベストっぽいんだよな、難しい。

上がりかかる今の府中は良いだろうが、初輸送もありで初重賞がG1ならここは馬券的には遠慮するのが吉かな。

 

 

サヴォンリンナ

忘れな草賞勝ち馬。

この馬も上がりかかるのはいいし血統的にも延長は悪くない。

遠征も経験済みではあるが、その遠征で大敗。サタデーサンライズの項目ではそこまで書かなかったが、別に骨っぽい相手を下して来た訳ではない。忘れな草賞もかなりスローを前からで、高い評価とは……

ここも馬券的には慎重になってしまう一頭という印象。

 

 

タイセイプランセス(4/6抽選)

展開向いたっぽく見えるフローラステークスだが、直線進路なくなってバック踏み、減速させながら外へ持ち出してそこから伸び脚見せての3着で上がり33秒フラット。かなり強い。血統的にも前走の内容的にも延長は全く問題ないと思うし、見せ場はありそう。稽古の感じ的には末が切れるタイプ、と石橋も認識していて、本番も溜めてくると思う。大舞台で無欲の石橋は結構怖い。コズミックフォース持って来たりするかね。その上でやることが一つに決まっているなら、結構面白い存在なんじゃないかな。抽選通ってほしい一頭。

 

 

タガノアビー

フローラステークス5着ののち、矢車賞を勝って間に合わせた一頭。フローラは内々ベタに通っての5着で、割と巧くさばいてこれた。切り返しながらのタイセイプランセスに比べるとその意味でも見劣るし、フローラのあの走りが精いっぱいか。矢車賞はスローを差し切ったのは評価できるが6頭立て。来てしまったら仕方ないかな、くらいの気持ちで馬券的には触れずに……という感じ。

 

 

パラディレーヌ

強い馬だが、前走はさすがにレーゼドラマの完勝。

似た馬場条件の今回、レーゼドラマに逆転成るかと言うと……

ただ強い馬で、連勝の内容はかなり良かった。キズナ産駒なら当然この距離もこなすが、気性にやや前向きな面があって…

フラワーカップを見るに、展開をこの馬が味方につけていた以上、力でも馬券的信頼の面でもレーゼドラマには劣る。ヒモまで。

 

 

ビップデイジー

強い競馬が続いていたがよもやの大敗を喫した桜花賞(1.9秒差11着)

馬込みでひるんだ時に溜めが効かなくなった、とレース後に鞍上が話していたそうだが、気性的な部分となると延長が怖くはなってくる。

とはいえイン有利を一頭外回しで馬券内に持ってきたチューリップ賞、強敵相手に好走した阪神JFと、力を発揮できれば上位なのだが……

印を回せるか、まだこれを書いている時点では決めかねているが、キンカメにサトノダイヤモンドとくれば、延長でも何とかなってしまいそうなもの。陣営のコメントが出揃ってからもう少し考えたい。恐らく買わない気はするが……

 

ブラウンラチェット

アルテミスステークス勝ち馬。

この馬が私の今年一番の穴候補と言っても過言ではない。

アルテミスステークスの内容はかなり強かったし、阪神JFは馬体12キロ減、バックではカカッた上に道中速い流れも初めての初めて尽くしでの負け。

前走はそこからの直行で桜花賞。馬場も悪いし大外枠だし伸びないイン突きはするしでどうしようもなかった。それでも桜花賞の直線は何頭か拾う勢いだったし、まともなところを走れていればと思わせるに十分な走りだったと思う。速い流れだと抱える部分が作れないこの馬があの距離であの手ごたえを見せられるのなら、桜花賞ほどの雨は残らなそうな馬場の東京2400に替わるのは大きなプラス。距離ロスの無いように乗って、直線は広いところへ……の意識が強いレーンが乗るのも大変大きい。レーンは一発勝負に結構強い(タスティエーラの印象に引っ張られていることは否めないが)と思っているし、道中のポジショニングも非常に上手くやるイメージ。ゆくゆくはもう少し短いところになるだろうが、ローブデコルテ(阪急杯3着などがある馬だがオークス馬)でも足りるのだから、乗れる騎手が乗れば世代限定なら足りてしまうのだ。

人気はかなり落ち着きそうで、ここはオッズ的においしい部分。馬券はじっくり考えたい。

 

 

リンクスティップ

桜花賞3着馬。

血統はじめ諸々をどう考えても距離が足らなかった前走、きさらぎ賞の好内容を踏まえても今回は絶対的に前進があると見ている。

前走、マイルのペースに付き合わず後方で一人中距離のペース配分で運んでいたこの馬だが、直線だけで3着に持ってこれた。持続ラップを追い込んだことを考えると、ベースの脚力は絶対的上位。どうも中間の動きもいいらしく、桜花賞上位3頭が人気を分け合う構図の中でこの馬が一番人気が無いのなら、現時点では本命候補にせざるを得ない。

良い馬だし、デムーロオークスで人気馬乗ったらそこそこ持ってくるイメージもある。心中の準備はできている。

 

 

 
レーゼドラマ

この馬、かなり強いと思いますよ……

まずこの馬はタフ馬場で力が出るタイプ。この時点で今の府中はプラス。

未勝利勝ちが優秀で、ラスト持続ラップを流して計時したのはもちろんなのだが、この日は比較的内前有利。序盤中盤もクラスの割にはそれなりに流れた中でのこの勝ち方は強さがあるし、前日の渥美特別(2勝クラス・勝ち馬パワーホール)のタイムより速い。ゆりかもめは他全部牡馬+超瞬発戦の上がり速いもん勝ちでこの馬の適性にはハマらないので無視。

そう思えばフラワーカップの勝ちは馬場の感じ見てもかなり順当だった。ここに来てちゃんと見てやっと気づいたのでさすがに遅すぎた。つばき賞をかなりの好タイムで勝ったパラディレーヌ、個人的にはかなり評価しているアロヒアリイに勝っているゴーソーファーのそれぞれに勝っているというのは、連立方程式的に考えればこの馬の実力を相当高いレベルで担保してくれている。ゴーソーファーは4Cからのペースアップに対応できずに前走大敗しているが、本来の力は見せられていないと思うし、むしろそのおかげでこの馬が霞んでいる。

血統的にも2400は十分こなせる。繰り返しになるが今の府中のタフな馬場も味方につけられるし、桜花賞をパスしてオークスに来たそのフレッシュ感、狙っている感もいい。先行馬に坂井瑠星が乗っているのも(数字は調べていないけれど感覚的に)魅力だし、そこまで癖馬っぽいところもないので乗り替わりを苦にすることもないだろう。稽古では「こんなに動く馬じゃなかった」とまで。ここは一発、どうだろうか。

 

 

 

レーヴドロペラ(4/6抽選)

長いところで良さそうな未勝利の勝ち方だったがその後はさっぱり。

パラディレーヌに突き放されているフラワーカップを見ていると、G1では厳しいのではないかなと思う。