インターバルトレーニングでも、ロングライドでも、人生のよしなしごとでも、「あと少し」が一番長いもの。
振り返ればそこまでの軌跡の方が長いのに、「あと少し」が果てしなく感じてしまう。
私は今まさにそんな感じ。「あと少し」このひと踏ん張りが、私を大きくしてくれると信じて。
まだまだ成長期、ひとり暮らしは1235日目の記録。
こんしゅうのわたし
今週の出来事は当然あるんだけど、先週からずっと温めていた心に来た名盤紹介を。
年何度かやりますからねこの企画。何様評論が続きますけど、ぜひ一度聞いていた大体ものばかりですから……聴いてください。
もう発売から半年近く経っているんだけど、これなんで知らなかったんだ……悔しい。
今作は、ある1日の時間の流れの中にある様々な<情景>や<感情の機微>を表現した作品。
さまざまなミュージシャンも制作に参加するなか、自身が作詞に参加した楽曲も多数収録されており、上白石萌音ならではの表現力が紡ぎ出す色彩と世界観にたっぷり浸れる内容に。
とある通り、本当にいいアルバム。感情の機微からkibi、というのも良い。
私にとっての上白石萌音といえばHYの『366日』のカバーで、これが大好きでそれをずっと聴いていた学生時代の一ページが想起されるのだが、たまたまテレビを見ていたらあまりに私の心を強くつかむメロディーが流れてきて、急いで歌詞を拾って調べて辿り着いた一枚。いやこれは名盤。あまりに名盤。上白石、正直『君の名は。』でポッと出たもんだとばかり思っていたけど、歌がうまいというか、どこにでもいそうな歌声でも力強いというか、奇抜さとかテクいとかそういうベクトルじゃないうまさを感じる。このうまさは魅力と言ってもいいかもしれない。スッと耳に入る。めちゃくちゃいい。声は天性のものが占めるウエイトが大きいですから。ビブラートやシャクリなんて練習すればどうにでもなるけど、声質だけは中々変わらないし、変えられない。もっぱら最近の作業BGMはこのアルバム。めちゃくちゃいい。実家に帰ったら勧めようと思う。めちゃくちゃいい(しつこい)。
Bialystocksっぽいメロディの入りなんだけど、一曲通してから振り返ってみると、イントロとサビは良い重さがある。
歌詞は胸のつかえをすっとほぐしてくれるようなもので、明るい曲調ではあるんだけれど、はっちゃけるような感じではなく、寄り添ってくれるような感じ。
誰かと生きていく中での些細なぶつかりを歌ったような曲ではあるが、突き詰めるところでは自分がどう生きるか、という遠大なテーマにひとつ例を示すような、こういうと軽く聞こえてしまうのがどうも嫌だが、言語化が上手な一曲だと率直に感じる。
夢とか幸せとか 誰のためにあるのか
答えを見つけたくなるけれど
進めば進むほどに深い闇をにらんで
ぐるぐるめぐる人生
傾きながらまわる世界で
凪いだ海の美しさを そこにとどまっている雲を
繰り返す日々を ただ愛せたなら
今まで過ごした日々 選んだ道 全ては
他の誰のものでもないから
ここからのびる影も ゆがみさえも愛して
ぐるぐる生きる私を
ぐるぐるめぐるこの星で 笑って
引用の最初の段落が2番サビ、傾きながら~がCメロ、今まで~で大サビなのだがこのCメロが非常に心地いい。Cメロ、転調してるのか?その辺の専門的なことは分からないけど、こういうのが私はスキです。
結局「私は私らしく生きていく」なんてまとめにできてしまう曲なんだけれど、一番サビも含めて、「間違いもすべてひっくるめて私なのだ、私は私の道を行くから見ていてよ」というメッセージを、メロディも相まって押しつけがましさなくスッと差し出してくれるような優しい曲。ぜひ一聴あれ。
ちなみに、テクさではないうまさ、と冒頭に書いたがテクも結構ニクい。ファルセットは当然うまいんだけど、一番はシャクリ。そこにとどまっている雲を~のところのシャクリは絶品。歌手ってすごいな……
これもイントロはBialyっぽい。それにしても歌詞がいいんですよ、このアルバムの曲。
メロディに対して言葉が気持ちよく乗る、音楽~~~って感じの曲がたくさんある。
別れの歌がまだ響くなら
それはたぶん正解のあざ
って、何食ったら書けるんだ……この因果関係、全く思い浮かばないけど妙な説得力があるというか、初めて聞いてから耳にずっと残っている。詩的な説得力がある。そうなのかもって思わせるような。こういう言葉が編めるようになったらきっと人生の楽しい部分が増えるだろうなと思う。
ラスサビへ向かう間奏の解放感、ドラムから始まる躍動、流動している感じも絶妙だし、強めになるベース音も良い。そしてそこから入るラスサビ前Aメロのリプライズ(正しい言い方が分からない)、アコギから入って、踊る未来~から戻ってくるエレキ。胸をさすその瞳で~でこれまでにない旋律を鳴らすエレキが最高。盛り上がりをこれ以上なく演出している。でラスサビと後ろに流れているエレキが最高の味を出している。
歌詞で随所に魅せてきながら、基盤たる音もいい、目立ちはしないかもしれないが個人的名曲。
こんな青春疾走ソングも歌っちゃうのね。アコギとベースの王道コンビで行きます!みたいな。。。普通に凄いよ。ちょっと大人向けの、「青春経験者たちへ」みたいなコンセプトのアクエリとか三ツ矢サイダーのCMソングにありそう。
この曲の疾走感もさることながら、この曲は歌詞が好き。
青春経験者たちへ、というフレーズは自然と頭から出てきたが、まさしくこの曲は青春を経たすべての大人たちに、たとえるなら高校1,2年くらいの、毎日1日1日にフォーカスをして全力で過ごして、勉強や恋愛、友達とのあれこれを経て、今まで知らなかった新しい世界も見えちゃったりしたあの頃を思い出させてくれる曲だと感じる。まずやってみっか!と思えたあの頃を。
飛び出す理由が 一つ、二つあったら
ドレスコードも忘れられる
今無邪気に泳ぎ切ってみたい
街を あの頃のよう
忘れてしまう前に 焼き付けてみたいよ
目の前の群青と オレンジのきれいさを
全てを欲しがって 零れ落ちたとしても
構わないと笑うよ
1番のサビ前とサビ。このアルバム、ここまでの曲でもどこかで同じことを言ったけど、詩的な因果関係があまりにきれい。飛び出す理由があるなら他の堅苦しいことはとりあえず置いておいて良いんだよ。俺たち、そうだったじゃん。って。
あまりに素敵すぎる。日々を生きる中で、そういう「昔輝いていた部分」というか、「昔当たり前だったこと」が非常な輝きを持って目の前にふと現れることってあるじゃない。思い出に個人差は当然あると思うんだけど、大人になるにつれて身に付けたバランス感覚だったり、諦めるためのロジックだったりは、この際捨てておけばいいんだ。全部欲しがってたじゃん。友達も恋人も勉強も運動も、その他のことも。いろいろ考えて勘ぐって最適解を求めて自分の立ち回りなんて、今ほど考えてなかったじゃん。
結局、年を重ねて得たそのバランス感覚は、私達が心から欲していることを覆い隠してしまっているんじゃない?昼間青空の下で紡いだ時間が、橙の空に一抹の寂しさと共に終わっていく。繰り返したその時間の中に、私たちの人生に欠けてはいけない大切な何かがあるんじゃない?ということを教えてくれる曲。
大サビで
忘れてしまう前に 焼き付けていたいと
目の前の群青や オレンジのきれいさに
本当を見つける
と変わるのも粋。この手のテクがクサく感じないのは本当にいい歌詞である証拠だと思う。とてもいい。
褪せたプリントの tシャツのスターは
その目に光を残してる ありきたりな昼
乾いた喉を潤してく水のような閃き
この曲はこのフレーズで終わるんですけど、これ始まりのフレーズでもある。一曲全部挟んだリフレーズ。しかもサビ終わりじゃないのがおしゃれだし唸らされる。素敵な余韻がある。自分の過ごしてきた日々を思い返すに十分な余韻が。
この”乾いた喉を潤してく水のような閃き”をもたらすこの感覚が、その先で見た景色が、結局私達のオリジンだったかも、ということで”Perfect scene"という題の付け方も良い。この単語、曲中に一回も登場しないからね。いや~良い。ちなみに今回取り上げる曲は全部タイトルが曲中に出てこない。要約問題の想定解を超えたビタハマり解答みたいで好きなのかも。私、今までで一番熱量持って取り組めたことの一つが受験勉強の国語なので。
それはそうとこの作詞作曲を手掛けられた鈴木迅さん(AppleMusicでは仁の表記。どっちが正解なのかよくわからないけれど、Instagramは迅だったのでそちらに倣う)、好きな作詞家さんになった。以下、インスタの楽曲提供に際しての投稿から引用。
楽曲を歌ってくれる人に託すとき、一番細心の注意を払うのは歌詞です。無自覚にその人に自分が持つイメージを押し付けることないように、過度に自分の願いや思いを書くことはないようにと考えを巡らせているうちに、見逃していたありふれた1日の景色の変化をただの澄んだ目で映した言葉だけが残っていきました。そしてそれが萌音さんのアルバムのテーマとも歌唱の温度感とも自ずとリンクしていって、曲を提供したはずの僕の方が様々な気付きを頂いた気持ちになりました。ありがとうございました。
言葉を編むときに思い出すことになるであろう、とても素敵な文章と思考の軌跡。
本当にこの曲に出会えたのはラッキーだった。
好きな曲なので文章も長くなってしまった。
フジテレビ系のニュース番組『イット』のテーマソング。最近アナウンサーのパワハラ言動が取り沙汰されたあの番組。
このアルバム紹介の冒頭で述べた、たまたまテレビを見ていたら流れてきたあまりに私の心を強くつかむメロディーがこの曲。
この曲、収録曲の中で唯一、イントロ無しで歌唱から始まる。インパクトあるスタートを持つ曲。旋律由来な部分もあるだろうけど椎名林檎っぽい艶っぽさすらあるんだよね。本当にこの歌手は何でもできる。
他人とかかわりあいながら「自分」をつくりあげていく、そのプロセスに在る自分のワンシーンが巧く切り取られた一曲。
この曲、作詞に上白石萌音のクレジットが。先ほどの項では書いていなかったけれどLoopも上白石萌音が作詞にクレジットがある。自分のアルバムだし恐らく主導して書いているんだろうと思うけれど、そうならこの人の人生観はとても面白いし、もっとそれを言葉にしたものを見聴きしたい。すっかり好きなアーティストになってしまった。。。
静謐、黒々とした中にどこへ向かうともなく星の光だけが舞う、そんな宇宙の一端をそのまま切り取ったかのような導入。
目に見える世界は誰かの夢で 目覚めたら消えてしまうかな
どこまでも壮大な宇宙の一端、こんな具体があることの方が不思議で、むしろ目の前に広がるこの世界がだれかの夢と考えるほうがむしろ自然かもしれない。
こんな宇宙にポツンといる我々、というスケールで曲は展開していくが、私が心に残ったのは
今をずっと ぎゅっと 抱きしめて
二度とない今日生きる
というフレーズ。
こんな歌詞、今まで古今東西で歌われ尽くしているじゃないか、という話ではあるのだが、この『kibi』というアルバムのラスト曲として『スピカ』があり、そしてこのフレーズが歌われることに意味がある。
『Loop』で
今まで過ごした日々 選んだ道 全ては
他の誰のものでもないから
ここからのびる影も ゆがみさえも愛して
ぐるぐる生きる私を
ぐるぐるめぐるこの星で 笑って
と始まり、
『perfect scene』の
飛び出す理由が 一つ、二つあったら
ドレスコードも忘れられる
今無邪気に泳ぎ切ってみたい
街を あの頃のよう
忘れてしまう前に 焼き付けてみたいよ
目の前の群青と オレンジのきれいさを
全てを欲しがって 零れ落ちたとしても
構わないと笑うよ
然り、全て
今をずっと ぎゅっと 抱きしめて
二度とない今日生きる
この一節に集約される。cherish the moment……これは私がミュージカル、リアリズム演劇をしていた時に演出家に言われた言葉だが、筋書きで計算されつくした上……この歌のフレーズを借りるなら、私達が誰かの夢という箱の中にあったとしても、その瞬間瞬間、そこに生きることでしか出せない、たどり着けないものがあるよね、という考え方。日々の機微を大切にするということは、つまるところここに至ると思うよ、というのがこのアルバムが提示した一つの考えだと私は読み取った。
引用していて思ったが、『Loop』と『スピカ』の2曲、これを始まりと終わりにするのは究極に考えられている。前者は他者とのかかわりの中で、他者との交わりと、その中で獲得していく夢や幸せというものの難しさに悩みながら、その中で、他者と離れることになったとしても、自分の唯一性というか、自分は自分で、生きていく限り歩みを続けるしかないのだという、ある種自分への赦しを誇りを持つことの中に見つけるような曲。
後者は、
大事なことは 君だけの色を
ただ放ってく 霞の夜
から、
時を駆けて ゼロから始まる世界に
伸ばしたその手で 見つけて私を
強く引き寄せ 巡り合ってく二人
鏡に映った無限の星
に収束する、つまり、「自分」という存在の、そして「自分を持つこと」の尊さを、一人になっていく曲と、二人になっていく曲で示しているということ。
そして、一人になっていく方…『Loop』から始めて、二人になっていく『スピカ』で締めるという、なんとも物語性のある、意図の見えるオーダーで大変いい。しかもこの二曲とも共通モチーフとして「星」を扱っているのもおしゃれ。
これ以上書くとさらに文が散らかってしまうから締めるが、何にしても、このLoopとスピカの二曲、そしてこれを始点と終点に置いているこのアルバムは大変、たいっっっっへん、私の心に響いている。
余談になってしまうが、スピカはサビのフォールが実にキレイ。やっぱ基礎が完璧なんだな……テクさを前面に出さないテクが一番テクい(わかりづらいのでこの文章はテクくない)
あとCメロのひたひたと進んでいく感じもとてもいい。もう寝ないと明日の仕事に間に合わないのでこれくらいにするが、スピカは大変完成度の高い楽曲。これ歌えるようになりたい……
以上、名盤紹介でした。



1hローラー。頑張れるようになってきた。タオルでちゃんと汗を拭かないと全てがサビるのでそこだけ気にしないといけない……
うまいけど4粒しか入っていない。
今年もこの季節がやってきました。距離なりの脚の痛みや重さはあったけど
前ほどは疲れなかった。今年は冬場にのりこめたからね。馬の気持ちが分かった。


とはいえリハビリの意味合いもあったし、とりあえず追い風基調の日をチョイスした。蓋開けてみたら追い風爆風でところどころハンドル取られて怖かったんだけど……スピードが自分のものでないくらい出たのでこれを脚力とは思わないけど千葉行きを目指すならこういう日を選べば体力を温存しながら静岡までは出られるということは学んだ。26キロペースで走らせてもらえるのはデカい。心拍もそこまで上がってないしね。もう少し風弱くても多分25に近い数字では走れるはず。練習を重ねていきたい。



このタンと月曜限定のイカの塩辛がまずかった。ハラミステーキはうまいんだけどなこの店……この勝負は失敗。
火曜は整体もあって完全レスト。ボートピアでボートに興じる……整体後、私のギャン友の仲良し先輩が合流。TOKONAME部屋にこもって18時までボート打って13k勝ちくらい。
中野次郎の周年V、幻に終わってしまったね……Xでは「不良航法を与えた峰に予選で1号艇を2回回して売上取りに行った罰。施行者は自業自得」といったコメントも見られたけど、言いたい事は2つ。
ひとつは察するに何かしらの編成内規みたいなものがあると思うんだよな。恣意的に選べるなら、峰ともう一人は地元にゆかりのある人にすると思うけど桐生だったし、2人ともWドリームの1号艇でシード選手だったからね。Wドリームに序列があって、ドリームⅠの1号艇→Ⅱの1号艇→Ⅰの2号艇……という順で序列がついていて、途中帰郷者多発によって予選で従来より多く走らないといけなくなった場合はその序列上位者から1号艇を割り振る、みたいな。逆にこう読まれることを逆手にとって、峰だけだと流石に露骨だからそれなりに理由の立つ桐生を据えたのなら番組さんお見事と言うほかない。AIにとって代われない仕事No.1(私調べ)に一気に躍り出ることになる。ボート、賭けなくなるとこういう規則とか編成面に興味が行く。わたし、ボートレースすきなのかも……‼ボート界の日野未来になりたいが、もうすぐ年齢制限だし、私は目がめちゃくちゃ悪いので……
もうひとつは、中止決定の最終判断は選手自身だということ。命を張る選手たちが走らないことを選んだのだから、そこはその判断を尊重して、まず労いの言葉をかけるのがファンというものではないかな。
とはいえ、周年はその場にとってのお祭りみたいなもので、賞金ランキングを踏まえれば選手、そしてこれで利益を出す施行者はもとより、地元のファン、遠征してきたファンにとっても痛手で、悲しく寂しい事。気象によるどうしようもない理由とはいえ、残念な限りだ。こんなに風が吹き荒れているのに珍しく津は安定板もつけずに元気に準優イエローオッズになっていて、世の中分からんな~~となっていた。
それはそうと栄打ちは良いね。500円で指定席(コンセント無いけどUSBの穴はある)に入れるし、作業がてら打てて楽しい。毎月来たいな……




ローラー練習したあと、ブログ執筆と桜花賞展望のためカフェへ……いつもすみません……

木曜朝、松阪へ。近鉄特急は近鉄週末フリーパスの旅で散々乗ったが、こんなテーブル小さい+電源ないタイプあったか????大変使い心地が悪く、進捗も生めず……
近鉄週末フリー切符の旅です。暇な方は読んでみてくださいまし。
こんしゅうのけいば
気合入った展望
こんしゅうのひとくち
5歳
レッドラグラス
腸内環境を整える調整をして、見事改善。来週から乗り始めるかもとのこと。。。
4歳
ルージュベルベット(園田)
次走は4/22の見込みとのこと。園田も良いところだけどはやく中央に戻ろう。
3歳
レッドイストワール
来週トレセンに戻る予定とのこと。体調は良さそう。挽回を期す次走……
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