土俵際競馬愛好会

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一人暮らし日記~1180日目~近鉄週末フリーきっぷを使い倒す旅①和歌山・高野山編

先週のブログにも書いた通り、近鉄週末フリーきっぷを使い倒す旅。

初日は高野山編。。。

 

 

 

 

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こちらが今回の旅の根幹をなす「近鉄週末フリーきっぷ」

土日を含む3日間(金土日か土日月)、これを利用することで近鉄の基本運賃が賄える。何度かこのブログにも登場しているが、十割、松阪への通勤に使われていた。

この旅行、初日の名古屋発着分だけでも往復5720円で、途中のこまごまとした移動も含めたらだいぶ浮いている。近鉄を使い倒したい人はぜひ。

ちなみに近鉄は通勤手段としての輸送力より観光列車としての輸送力に長けた路線なので、鈍行だとそれほど輸送スピードがない。したがって、今回は基本運賃こそこのフリーきっぷに任せるが、長距離の移動は特急料金を別途支払って特急に乗車する。

さらに余談だがこのきっぷ、葛城山ロープウェイの利用券がついてくる。どこにある山なのか知らないし、行く予定も残念ながらないのだが……


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2/14 バレンタインデー。私にとっては旅行初日。

まだ空も暗い内から動き出した。特急の始発に乗らないとこの旅行は楽しみ切れないのだ。
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いつもは騒がしいJR名古屋駅コンコースもまだ人気が無い。
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最初の改札。5:58大阪上本町行きの特急に乗車する。特急の始発はこの列車。これ以前の列車に乗っても目的地への到着時間は変わらないので、特急を選択。

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近鉄特急の基本・アーバンライナー
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座席はこんな感じ。前まで電源はなかったが、最近になって付いた。

ただし、窓側の列にしか電源が設置されていないため、利用の際は注意。

通路側の人は電源にありつけないの、地味にしんどい仕様。新幹線は前の座席の中間、N700Sだと自席のひじ掛け部にある。名古屋~大阪間の輸送スピードは新幹線の方が上なので、近鉄特急もこの路線で戦うならこの辺は欲しい……と思ってしまうが、新幹線を選ばずに近鉄で名古屋~大阪を移動する人間はそもそも時間にプライオリティを置いていないので、1時間当たり何本もあるアーバンライナーではなく、時間1本でも特急ひのとりの方にその区間の客の輸送の役割を担わせているのだろう。ローカル路線の良い割り切り方ではある。ちなみにひのとりはマジでいいです。

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アーバンライナーのしんどいところの一つはこのテーブルの小ささ。パソコンを置くだけで限界が来る……というよりかなりはみ出ている。鉄路でマウスは揺れるので使えないが、これはそもそもマウスが使えない大きさ。もう少し大きいのが欲しいんすけどね……それ以外は軒並み満足できる。
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乗車していたら夜が更けてきた。

 

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津を過ぎたあたり。

「次は伊賀神戸(いがかんべ)」という慣れない駅名が。

 

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ところで伊勢中川、どうやって大阪線へ合流するんだったかな……とぼんやり考えていて、スイッチバック的な転換するのかしらと思っていたら、伊勢中川手前で曲がって合流していた。構造と感覚的には西船橋から二俣新町を遠くに望みつつ市川塩浜へ至る京葉線に近い。いや、私はやはり千葉で育っているので……

大阪線(名古屋から大阪へ向かう方向)を使うのは昨年の仕事での大阪遠征以来なのだが、その時はひのとりで爆睡していたために何も見ていなかった。こういう構造には言葉に表すのが難しい良さがある。いい。

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ということで北西へ方向転換、月が見える方向になった。

 

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件の伊賀神戸。ローカル特急あるあるの穏やかな景色(エセ京言葉)の駅。

 

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大和八木あたりから一気に栄えた。人間社会は平野部に栄えるというの目で感じる。ところで今日は早朝から稼働していて、普段の私ならとっくに眠くなっている頃合いなのだが、今日は旅行とあってか、あるいは久しぶりのカフェイン摂取故か、眠気が全く来ない。どこかでガクンと来そうだが……余談だがアーバンライナー内で快便。観光地はトイレに困るから、こういうタイミングでしておかないと後々に響く。これは現職に就いてからちょこちょこ旅をして得た知見。

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鶴橋で乗り換え。やや定刻から遅れての到着で乗り換え大丈夫か不安になったが、路線間がスムーズな連結だった。このタイプの乗り換えは楽で良い。
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ホームにロッテリアがある。ホームの広さは、体感で総武各駅の秋葉原くらい。
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新今宮までは環状線。列車進入の警告音がややしつこい感じ。役割を果たしているということではあるが……

 

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新今宮南海電車に乗換。

新今宮手前で非常ボタン使用に伴う通過待ち。乗換時間7分しかないスケジュール組みをしていたので冷や汗。公式アナウンスは5分遅れだったが実際は5分半とかだったのではと思う。

新今宮駅から南海電車への乗換経路には、途中、左右に上り下りが区分された階段があるが、ちょっとはみ出しながら前走について行ったら前走が転けてまさかの後ろによろけてきたので受け止める羽目に……

前日に体幹レーニングしていてよかった(良くない)

割り込んできて挟まれたおばちゃんはメガネのツルの部分が曲がったっぽくてお怒りだったが、文句は前走者に頼む……この特急乗れないと到着が相当変わってくる……と、脇目もふらずに早歩き、なんとか滑り込んで乗換完了。

パリのメトロでストライキに巻き込まれた時以来の焦り。当然パリの方がヤバさを感じたが……アレマジで良くわからん土地で放置されたからね、怖かった。

さて、今回乗車は特急”こうや”。

名前の通り高野山へ向かう列車。

オーソドックスな感じの車内。ややレトロ。4両全てが指定席で、完全な観光列車……と言いたい所だが、新今宮以降は極楽橋に向かって天下茶屋、堺東、金剛、河内長野林間田園都市、橋本と、時間にして概ね10分ちょいおきに停車する。後ろのお客さんは途中で降りた。橋本から極楽橋までは30分間ノンストップだ。トイレもあるので安心して乗れるし、フリーWi-Fiもあるので競馬予想のブログも進められる……ありがたい……

電源はないので、短命な私のPC(2017年購入)はみるみる電池残量が減っていく。耐えてくれよ、オラのPCッッ!

書いていて思ったけど、林間田園都市って駅名凄いな。地名無いんかな。

 

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遠くに山が見える……

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橋本を越えるとこんな感じの景色に。山に向かっている。

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なんかデカい橋。高速道路みたいな景色。

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森も深くなってきた。単線に変わり、スピードもウエスタンリバー鉄道くらいになっている。観光案内放送も含めて、ウエスタンリバー鉄道ってよく出来ているな。。。

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紀伊細川。

こうやにおいて乗降設定のある停車駅では無い。が、停車したのでどういう……と思ったら、駅のみ複線になっているのね。ここですれ違いののち発車という運び。

 

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極楽橋駅。撮れなかった車体も一緒に。
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極楽橋駅
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ケーブルカーで登る。発進と共に謎のジャジーな音楽。これはこれで一興。

見づらいが登った先でややカーブがある。これも良い。登り始めると強烈な傾斜で、これスリップしたらまず助からねえな……となる。怖。

 

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到着〜

誤算だったのがここからバスだったということ。下調べが杜撰だった。この時点で今日の薬師寺唐招提寺行きは断念。2つの寺は変な話また来ようと思えば行けるけど、高野山は気合入れないと来れない。さすがに山すぎる。

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バスで時間かけて大門前下車。背中側に大門が……

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デカ過ぎる。荘厳な建物。

ケーブルカーとか無い時代に登ってきてコレあったら泣いちゃうな

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大門から続く道。
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ファミマ。配慮色(私が呼んでるだけ)ではなく、まさかの配慮カバーしてるだけで原作ママになっている。地味に驚き。幼い記憶だけど、磐梯とかの方の山間ですら配慮色だったからね。


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以下建築物〜


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池も路面も凍りまくり。昼近くだったが僅かに5℃。

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金剛峯寺
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この池の凍り方、なんか良くないですか?

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この路地もすき。
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絶対本来の用途じゃないけど収まりよく掛けられたスケボー
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やきもちとかるかや餅。かるかやって何だ?と思ったら苅萱という地名?寺名?だった。

すぐ近くに苅萱院みたいなところがあった。

時間の関係でお参りはパス。

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せっかくなので奥之院まで。

著名な武将とかの墓もあったらしいんだが後から知った。

路面が凍結しまくっていてめちゃくちゃ危なかったけど、そもそもこんな寒波明けすぐの平日に高野山に来る方もそこまでおらず、結果平和だった。ただめちゃくちゃ遠い。信じられないくらい歩いた。
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到着。突然ひょこっと現れる。シンプルな佇まい。。。
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寒すぎてめちゃ凍ってた。ちなみにご朱印を頂戴する訳ですけど、一年半前の京都ライドで三十三間堂に至った際から使いはじめたご朱印帳がついにいっぱいになったため、新しいご朱印帳を高野山にて購入(購入という言い方が正しいのかわからないが)

高野山の霊木を表紙に使った斬新なデザインで、これから一緒に各地を巡るのが楽しみになるような一冊。当然、スタンプラリーのような気持ちではないのだが、それにしても大変良い。ここにアップロードするのはそぐわないと思うので写真は載せないが、興味のある方はぜひ高野山へ。

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弘法大師の御廟までお参りしたら、バス停・奥之院口まで下る。近くにあった和風ラーメンみやまで昼ごはん。
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レトロ。食券制もいいね。
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観光地なのにそこまで観光地価格ではない。

和風ラーメンセットで1000円ちょうど。ライス小とごま豆腐がつく。ごま豆腐やたら推してたから気になってたけど、まぁこんなもんか〜という感じだったけど、当然おいしかった。

ラーメンは塩ラーメンぽい感じでこれまた美味しい。ベーシックな感じ。変な小細工もないのが良いね。

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高野山駅に戻るバスでの一枚。
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下山するケーブルカーでの一枚

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18時のひのとりを予約してたが16:30に新今宮に着いたので、難波まで歩くことに。流石に無料住宅は嘘だろ。屋根と壁あんの?f:id:sumo-to-keiba-to-arbeit:20250214180513j:image

マルハンの前だからって動物園前って言い過ぎだろ……ギャンカスだって人間だゆ……ぴえ……と思ってたら、動物園が近くにあるのね。私?私はギャンカスだけど自認は人間ですよ。
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通天閣。今のって2代目なのね。
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スポーツ紙によく広告出してるスーパー玉出。本物初めて見た。生鮮食品は腹壊しても文句言えないらしい。先輩談。
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難波へ至る路地。
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南海難波の駅舎ってこんな東京駅チックなの?おしゃれ。手前ではサウジのアンテナショップ的なものが設営中。サウジは競馬でも日本人におなじみですね。
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さて、そんなこんなで大阪難波に到着。個人的にだが、新宿、名古屋など迷路と称される駅は多くあるが、難波は間違いなくトップクラスに迷いやすい。頭上の指示記号をよく見ておかないと一瞬で迷う。案内ポリスみたいな人がそこかしこに立っているので安心といえば安心だが、それは難波がいかに迷宮であるかの証左でもある。
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私が愛してやまない”ひのとり”です。これに乗りたくて生きている。
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シートのラグジュアリー感はたまらないね。
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手元のスイッチで脚部、上半身の椅子のリクライニングを調整できる。頭横のライトを点灯させたりもできて、自由度が高い。移動にしんどさを全く感じさせない。大阪名古屋間での移動において、スピード以外は全てにおいてひのとりが勝っていると思う。

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脚元もこんなに広い。身長170センチの私だが、存分に伸ばしてもぶつからない。
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横向きになってしまっているが、椅子の後ろはバックシェルといって、リクライニング部を殻内に収めることで、後ろの乗客さんに気を遣わずにリクライニングができるという大発明。新幹線でよくやる「あの……後ろ倒していいですか?」をやらなくて済むのだ。
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晩御飯は近鉄難波構内で購入した焼鯖寿司。

タイムセールだとかで2割引きの1100円。たまの旅行のときくらい、いいでしょう。

ちなみにこのテーブルも折り畳み式で、最初は半分くらいの大きさ、それを広げてこの鯖寿司くらいの横幅になる。ひのとりはプレミアムシートだとそこまで揺れがダイレクトに来ない(揺れるは揺れる)ので、鉄路には珍しくマウスが使える。地味にありがたい。みなさんも近鉄でひのとりの運用がある路線に乗車される際はぜひお試しあれ。

 

 

ということで20:08近鉄名古屋着、14時間におよぶ日帰り旅行1日目が終了した。

疲れるけど、やっぱり電車乗るのは楽しいからね、移動まで楽しめる旅行は良いね。

明日明後日、また早起きして楽しもうと思う。

以上、1日目でした。

 

 

翌日以降はこちら↓

 

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