土俵際競馬愛好会

相撲と競馬と銭湯と映画を愛する男の隠れ家的日記

凱旋門賞観戦 渡仏記2日目

悲劇から一夜。渡仏2日目の記録。

 

 

 

 

起床は5時。

同部屋の方が5時に出るとかなんとかでアラームをかけていて、それにつられての起床だった。

 

今日パリを歩く際に同伴をしてくれる友人から

「pereireという駅に10時」という伝達を受けていたので、相当な時間の余裕を感じていた。

朝ごはんは8時半からで、食べ終わって少しのんびりして準備してもそれなりに時間があった。

余談だが、パリに住む先述の友人から

Next Stop Parisという、日本でいうところのyahoo!乗換案内にあたるアプリの存在を知らされ、ついに目的地までの所要時間を知る術を持った。これは非常な進歩だ。

これによって動くための時間計算がある程度効くようになった。

 

朝ごはんは白飯とひじきとれんこんともやし。

日本人用のドミトリー、さすがである。

白飯は軟く、ひじきは些か酸っぱかったが、飯が出るだけありがたい。少量、頂いた。

 

 

少しの飯を食ったのち、9時頃に家を出た。

件のアプリによると約束の10分前ごろにはエトワール凱旋門に着く見込みである。

 

 

 

 

 

 

しかし、やらかし。

乗り換える駅をミスった。

言い訳をするようだが、なんちゃらclichyという駅が自分の使っていた13だか14だかの線には大量にあった。3つくらい。

私が降り立ったのはPalace de clichy

この3つくらい前の駅で乗り換えねばならなかったらしい。Porte de clichyとかP始まりclichy終わりで空目にするに決まってんじゃんな。

そうとはつゆも知らないその時の私は、全然ねぇじゃん乗り換え先……と途方に暮れていた。

 

駅で途方に暮れながらマップに目をやると、どうやらここから凱旋門まで歩けるぽいことに気づいた。

そこで私は先方に遅刻の旨伝え、馬場歩きの進化系、パリ歩きを敢行したのである。

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いちいち街が綺麗でウルウルきた。

曇りの予報だったのに晴れたし、すごいハッピー。

パリの道は長いけれどわかりやすい(少なくとも凱旋門までは)ので、ずんずん歩いていった。

後から知ったのだが、かの高名なシャンゼリゼ大通りも通ってたらしい。でかい通りだ〜〜東京より小綺麗じゃ〜〜んとか思ってたやつだと思う。失礼しましたシャンゼリゼ大通りさん。

 

凱旋門まで辿り着いた。ものの、先方は少し遅れるとのこと。親切なことにパンを買いに行ってくれていたのだ。女神だなぁ。女神。

5分ほど時間を潰したところでご登場。

パリジェンヌ!!!!!というオシャレさ。

口振りやらは変わってないけど、あいも変わらずというか、増してオシャレに見えた。すげぇ〜〜パリの人だ〜〜。

昨日のこともあったので、知った顔に会えたということはとても自分の中で大きなことだった。嬉しかった。

 

さて、まずはパンタイム。

うまいクロワッサンをくれた。彼女はアレルギーの関係でクロワッサンを食べることが叶わない。少し申し訳ない気もしたが、そのパンは非常に美味しかった。

凱旋門に登れるよ!とのことで凱旋門に行くもなんかやってなかったので凱旋門は見て終わり。

なんか色々名前書いてあったり、下から見ても彫刻があったりして素敵だった。

(以下感想は「なんか素敵〜」みたいなものが続きます。語彙力が無いのです)

 

そこから歩いてエッフェル塔へ。

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Foooo!

良いね。かの名高いエッフェル塔、遠くから見ても良いね!

友人は「ダンボール色」と評価。厳しい。

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とかいいつつ写真を撮ってる。

エッフェル塔、東京タワーみたいに登れるのだが、なんとこの日は2時間以上の待ち時間。ソアリンか??ディズニーシーのソアリンか??

友人との協議の結果、登らずに見て楽しむことに。今これは復路の飛行機で思い起こしながら書いているのだが、ちょっっっっとだけ、登っておけば良かったかなとも思ってる。別に見て楽しむのも最高だったけれども。だからこそ、ね。

 

周囲の散策を楽しんだ後、お次はセーヌ川クルーズ。これは先方が結構早くから提案してくれていて、私もかなり楽しみにしていた。

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撮り方が下手なだけでマジで良かった、マジ。

ありがとうマイフレンド、という気持ち。

名だたる観光名所がズラリで、本当にすごい。

なんかいろいろガイド音声が流れてるのだが、英語とフランス語、両方イマイチな私は何もわからない。友人もそんなに聴いてない。

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なんか色々凝った橋が多かった。セーヌという川も芸術の一部みたいに見てるのかな、なんて思ったりした。

 

1時間ほどのクルーズを楽しんだあとはもうほぼノープランだったので、とりあえずかの高名なシャンゼリゼ大通りに。

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どんなものかと期待したものの先述の通り「さっき通ったじゃんここ」となってしまった。勿体無い事をした。

シャンゼリゼを歩くとなんだかパリに来たなという気がする。素敵ですね。

路面が少しきれいになった、三越ばかりの銀座みたいな。我ながら喩えが下手過ぎて笑えてくる。

通りについての解説(周りに見惚れてあまり覚えていない。ごめんなさい) 歩いてたら見つけたカフェ?パン屋?へ。

 

フランス語を話せないしわかんないので、クロワッサンを頼みたかったしなんか他に食いたいものがあったのにティラミスを購入。

渡して金払うだけだからね、余裕。私みたいな猿でもできる。

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フランボワーズのやつ。

もうね、言っておきます。フランボワーズは間違いねぇです。間違いねぇ。

甘みをしつこくさせないほどよい酸味が幸せを呼んできた。

ピンク色なのはおそらく原料由来だろうし、bon.マジでうまい、マジ。

ちなみに友人もなんか食ってコーヒー飲んでたんだけど何食ってたかは忘れた。

 

その次はまた歩いて歩いて有名なデパートに。

名前忘れたけど有名なとこ。地球の歩き方で見た。f:id:sumo-to-keiba-to-arbeit:20191007154739j:image

そこのおもちゃ売り場での一枚。自由を求めた者の末路。これがトイストーリーシリーズのエンディングです(違う)

ここではお土産を購入したかったのだが良いものがありませんでした。残念、、、

 

次はオペラ座

なんか知らんけどレアらしいものを日本人のガイドさんから教わった。

レアらしいものとは、オペラ座の屋根裏で作られているはちみつだ。

いやーはちみつ。なんかすごい良いはちみつで需給が釣り合わないとかじゃなく、普通に量が取れないことによる希少性。そりゃそうだろ屋根裏なんだから。要は普通のはちみつなのだ。

15ユーロくらいする。頭いかれてんのか。ハチミツやぞ。歌を歌うのが好きな人間としてハチミツは大事だけど、効用だけならマヌカハニーを買う。いや誰が買うんやこれ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私です。

買いました。希少性に負けて。くそ、、、、

最近大好きな先輩からめちゃ良いハチミツをプレゼントでもらったばかりなのだ。これで家にめちゃハチミツのストックが出来た。

前に本番前用に使ってたハチミツも貰い物なので、私はどうやらハチミツ運に恵まれているらしい。馬券を当てさせろ。

 

 

オペラ座での出来事はまさかのハチミツ購入のみ。オペラ、詳しく無いし見る時間もなかったので。仕方なし、また来るよ。

 

次の場所へ向かう途中、スーパーに立ち寄った。これは私の要望で、スーパーってけっこう人々の身近にあるものだから、国を感じられるかな、なんて思ったため。

 

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こんな感じで寿司もあったりで面白い。

友人によると、生鮮食品はカビてようと陳列されてるから気をつけないといけないらしい。

日本的な感覚すると「 ありえない話し!!!」だが、これも国民性の違いなのか?アバウトなのかな、意外と。

そしてスーパーで私はものすごくおいしい飲み物と出会った。その名もinnocent

多分健康志向のジュースなのだが、めちゃめちゃにうまい。そんなに値段も高くない。

りんごとベリーというすごい組み合わせの味を選んだのだが、美味すぎて腰を抜かした。うめぇ〜〜。

「これもう麻薬だよ〜」なんて言ってたら前を通ってた日本人が振り向いた。麻薬ではありませんごめんなさい。

 

 

 

さて、そんな感じにわいわいして辿り着いたのは、かの有名なルーヴル美術館

中に入って見る時間もなかったし特に興味あった訳でもないので外だけ。

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なんか壁というか屋根というかみたいなところに石像がめちゃ掘られてるんですけど、なんか前世でなんかしたから石像にされてしまった人にしか見えなくて、すごさが半減していた。

ここではとりあえず建物を見て、ルーヴル地下デパートみたいなとこに行った。

そこにはかわいい雑貨屋さんがあって、これまた絶妙に「何かには使えるけどそれである必要でない」ものばかりで、タモリ倶楽部みが強いものだった。なんか知らないけど書くとき1番上のストラップ的なのかプルプルするボールペンとか、伸びるフォークとスプーンとか。

 あまりにも絶妙に要らないものだったので、伸びるフォークを購入してしまった。

大好きな先輩にどんなお土産が良いですか?と尋ねたところ「変なもの!」と即答されたので、その先輩へのお土産とすることにした。

フランス感は無い。なのにフランスで買った、という事実がちょっと面白かった。

 

 

 

さて、時刻は19時。この時期のフランスはまだまだ明るいが、ここから急速に陽が落ちていく。そろそろ晩御飯を、ということで食べ物屋さんがたくさん並ぶ通りへ。

 

どこがいいか?と訊かれたが、そんなのわからない。迷惑だと承知しつつ「何でもいい」と答えた。お互い何でもよかったので、案の定長いことほっつき歩いた。

結局辿り着いたのはChouChouというお店(多分)中ではキーボードとコントラバスの2人組が音楽を奏でていて、とてもおしゃれだった。すげーな〜〜フランス〜〜。

 

頼んだご飯がこちら

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ステーキとクリームブリュレ。

美味かった〜〜クリームブリュレはともかく、ステーキはフランス感ないかもだけど、美味いからいいんだ〜〜。美味かった〜〜。

クリームブリュレも、あの上の焦げた部分のザクザク感と下のトロトロ感が絶妙で美味しかった。

飯を食いながらこっちの生活のこととか将来やりたい事とかなんか色々と話した。改めてめちゃめちゃ面白い人だな〜と思った。中高でそんなめちゃめちゃ話した!って訳でもなかったけれど、話しとけば良かったな、とか思ったりした。留学してるだけでもすごいな〜〜っておもってたのに、日本にいた時も色々やってて偉いというか、見習わなければなと思うと同時に自分がちっぽけに思えて恥ずかしかった。

フランス語もまともに使えないし、俺は何やってるんだ???という感じ。

こんなに頑張っている人がいるのに、俺は何をしたかもわかってないんだから、就職なんて夢のまた夢なんじゃねえかとすら思えてくる。キツイ。それでも就職しなきゃなんですけどね。

こういうことについて考えられるだけでもフランスに来た意味(フランスである意味は別として)があったし、友人に会った意味もあったなと思う。素敵な友人を持ちました。

 

食べ終わったら駅へ。

これが何駅かまた忘れた。まぁそんなことは良いのです。

切符を持ってないのに切符売り場のない改札に来てしまって詰んだ私に、友人は切符を一枚恵んでくれた。優しい。女神。

 

彼女は方向が当然違うので、駅の分かれ道で別れた。

「また明日」

 

日本で何の気なしに交わすこの言葉が、異国の地で交わすとなんだかとても温かく愛おしいものに感じられた。よく考えたらすごいですよね、また明日ってフランスで言えるの。 

友人はどう思っているか知らないけれど、私はとても幸せだった。

 

 

帰りの電車は昨日が嘘のようにスムーズに乗り換えられた。メトロの仕組みもよく分かったし、明日からは無敵だ。やったね。

 

ドミトリーの人とは全く話していない。帰るのが遅すぎるのもあるし、そんなに分かり合えそうな人々でもなかった。腰が低そうだけどなんか障る人、よくわからんおっちゃん、そんなのばっか。

おとなしく日記を書いて寝るのが吉と考えた。

次来るときはちゃんとしたホテル取ろう。1人の時間がないとキツイ。シャワーも駆け足だし。トイレ臭いし。

 

そんなことを思いながらベッドに横たわった。

たくさん歩いたからか、すぐに眠気はやってきた。

明日は観光の最終日。楽しい日になるといいな。

と思いながら眠りについた