今私は、電車に揺られながらニンテンドー3DS『ダービースタリオンGOLD』に励んでいる。ミュージカルの稽古を終えた体は疲れ切り、明日には朝の10時からアルバイトを控えているが、そんなことは関係ない。
確かに、少しでも寝ておく方が身体にとって良いのかもしれない。
しかし人生の本質とは、効率的な道を選び取った先にあるのではなく、無駄を積み重ねたその先にあるのだ。私はそう信じる。
明日の私、疲れさせてしまってごめんな。
リアルで競馬をすることができなくなった私は、ヴァーチャルの世界に競馬を求めるほかに気を紛らわす術を持っていなかった。
そこで浮上したヴァーチャル競馬の選択肢は2つ。
残念ながら、私のPSPは充電プラグを差し込むところが壊れてしまっていて、とても使い物にならない。
『ウイニングポスト』シリーズはDS界に進出しておらず、スイッチなら進出しているものの、私はスイッチをここ1年手に取っていない上、ソフトも持っていなかった。
そこでたどり着いたのがこの『ダビスタGOLD』(以下ダビ金)である。
昨年新宿で、かの名作映画『若おかみは小学生!』を観に行った際、上映前ふらっと立ち寄った中古ゲームショップで500円で売られていたところを購入したものだ。
一言で言うとこのゲームは
「クソゲー」
に分類される。
まず致命的なのが、逃げると9割の確率で垂れるということ。
つまり、差し馬しかこない。
これはダビ金に始まった話ではなく、PSP版においても同じ現象が見られた。
競馬の幅が狭い。クソ。
あとレース映像飛ばせないのクソ。時間浪費しまくり。クソ。
次に致命的なのが、序盤が鬼難易度。
予算が確か500万とかしかない。
非競馬ファンのために説明すると、馬主の500万など1000円くらいでしかない。
馬券で一発当てるか何かしないと秒で資金が底をつき、タイガー銀行なる金融機関に2億の融資を受けることになる。私も受けた。
正直無理。最初にいる繁殖牝馬も性能的には地方のC1くらいの馬だし(主観)
最後に、これは欠陥というか制作陣の感性を疑うのだが、海外レースが凱旋門しかない。
前作にあたるPSP版ですらドバイWCはあった。なぜ減らした。なぜ。
とまぁ挙げればキリが無いほどクソ要素が多いゲームだが、クソゲー故なのか、妙に引き込まれてしまう。
良い馬生まれた時の感動とか、ウイニングポストの比じゃない。ウイニングポストは新馬戦余裕で勝てるし、ダービーとかもホイホイ勝てる。
一方ダビ金はG1勝つのに一苦労。
クラシックとかほぼ勝てない。
そんな私の現状はこんな感じ。
牧場名は「はなのゆ」
そう、
『若おかみは小学生!』のおっこちゃんが若女将になった温泉宿のある地域(記憶がおぼろげ)である!!!!!
イタリックにアンダーラインまで引いていた割にはクソ強引な回収でしたね。将来が思いやられる。
このクソゲーを楽しむに当たって、まともにこのゲームをやっていてはダメだと買ってすぐに悟った私は、裏設定を作ることにした。
それが
「おっこちゃんを馬主にする」
というものである。素晴らしい。
時は映画から10数年後。温泉の経営も軌道に乗り、安定して莫大な収入を手にしたおっこちゃんは馬主業に手を出したのであった……!!
というのがあらすじ。
作家には絶対なれない。
それでは、はなのゆ牧場の愉快な仲間たちを紹介しよう!
と行きたいところだったが1500字を迎えようとしている。毎週800字のレポート書くのに苦しんでるのにこういうのだけは書けるんだから参っちゃうよね。
はなのゆ牧場のおうまさんたちはまた明日以降紹介していきたい。覚えていれば。
最寄駅に到着次第、ラーメンを食べる。
2日連続になるのだが、許してくれ。
今日は金曜なのだ。
家系にしようかな。